ちょうど春の訪れと共にやってくる真鯛。
3~6月にかけて産卵のために浅瀬へとやってきます。
桜の咲くこの時期の真鯛は「桜鯛」と呼ばれ、水揚げが多くなることから、
春は真鯛の旬の季節とも言われているんです。
しかし、実はこれがちょっと違うらしいんですね。
僕も以前までは、「真鯛の旬といえば春の桜鯛でしょ!」なんて思っていましたが…。
今回は、いったい真鯛の本当の旬や季節はいつなのか?
また、産地から美味しい食べ方までをご紹介させていただきます!
真鯛(マダイ)ってどんな魚?
昔から「めでたい」の語呂合わせから、お祝いの席に欠かせない縁起物の魚といえば「鯛(タイ)」
です。
正月祝いや結婚式の引き出物でも、尾頭付きは定番ですよね。
それだけ、鯛は日本人にとって馴染み深い魚のひとつでもあります。
驚いたことに、日本ではタイという名が付いた魚が200種類以上いるそうですが、その中でもタイ科にあたるのは3種のみだそうで、キダイ・チダイ・マダイがそれにあたります。
真鯛は体長がなんと1mを超える個体もありますが、40~50cmくらいのほうが身の締りがよく、味もよいとされています。
普段スーパーや魚屋で見かけるのは、食用として多く流通している、せいぜい30~50cm位ですね。1m級は僕も実物は見たことありません…。
旬や季節は?
真鯛は12月から3月、季節では冬~春にかけて旬を迎えます。
ちなみに、もっとも旨いと言われる季節は寒さ厳しい1月から2月だと言われ、海が荒れるこの時期の立派な真鯛は高値が付きます。
桜鯛とは?
一般的に鯛の旬は春だとされています。僕もそう思っていましたね。
桜が咲く季節3月頃になると、春の訪れと共に鯛は産卵のため浅瀬にやってきます。
桜のような鮮やかな美しい色彩をしていることから、別名「桜鯛」や「花見鯛」と呼ばれ親しまれています。
しかし、そんな美しい「桜鯛」!
残念なことに、身の旨味は落ちてしまっているそうなんです…。
桜鯛というのは産卵のために浅瀬にやってきた春の時期の鯛です。卵をお腹にパンパンに
抱えているということは、鯛の栄養が卵にほとんど取られてしまった状態なんですね。
当然産卵に体力も使いますから、身もやせ、脂もほぼ乗ってません!!
桜鯛はメスよりも、まだオスのほうが良いとされますが、「この時期にしては」ということのようなんですね。
ではなぜ「桜鯛」はこんなに有名で、鯛は春が旬などと言われているのか?
それは、春がいちばん鯛が捕れる時期なんですね。
つまり、産卵のため浅瀬によって来るため鯛が網にかかりやすくなる、と。
捕れる量が増えれば、市場への供給量も増えるため、消費者にも手頃な価格で売りやすくなる。
というように、桜鯛の季節は、味覚の旬というより、漁獲量の豊富な時期(旬)と言えるのではないでしょうか。
とは言っても、普段高価な真鯛がリーズナブルに味わえるのは嬉しいことです!
この時期にいろいろな料理で真鯛を楽しんじゃいましょう!
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秋の鯛は?
実は秋が旬でおいしいという声もあるようです。
春の鯛に対して晩秋の鯛は、別名紅葉(もみじ)鯛と呼ばれ、瀬戸内海の漁師の方に有名なんだとか。
まあ、それには理由があるんです。
- 3~6月に産卵を終えた鯛が、体力を回復するために食欲が旺盛になる
- 夏場は、鯛のエサとなるカニや海老が豊富なため、鯛が丸々と肥えて脂がのる
このように、美味しくなる条件がそろっているんですね!
おそらく、鯛が水揚げされる産地であれば、瀬戸内海だけでなく時期的に、同じ現象が起きているのではないでしょうか。
晩秋の紅葉鯛と呼ばれる季節には、オスもメスも脂がのりながらも上品な味が楽しめるはずです
。
産地
北海道南部以南、東シナ海など
愛媛、長崎、熊本、大分、山口、石川、兵庫、和歌山などの水揚げ量が多いようです。
また、鯛に限らず産地や漁法によっても市場価格は大きくかわります。
主な栄養
カロリーは100グラム当たり・・・142kcal(生)
- カラダの細胞作りに必須の栄養タンパク質が豊富です!
- 抗酸化作用と目の健康やアンチエイジングに有効なビタミンAも
- 免疫力を向上させカルシウムの吸収を助けるビタミンD
- 元気になる栄養素ビタミンB1
- 顔のむくみや、体のだるさを改善してくれるカリウム
鯛に含まれるビタミンB1は疲労回復、風邪や病気などの予防に効果的ですよ!
また、カリウムが豊富に含まれているのも鯛の特徴です。
体の中の余分な塩分を排出してくれるデトックス効果があります!
食べ方
お刺身
真鯛を使った料理は数多くありますが、ホントに旬の時期の素晴らしい真鯛であれば、迷わず生食、つまりお刺身でしょう。やっぱり。
淡白な白身に旨味が凝縮され、脂がのりつつも上品な味わいですね~。
真鯛は皮下に旨味があるため、皮つきのままたべることもあります。
店頭に並ぶ切り身ならば、身が透明感があり、血合いの赤と白の対比が鮮明なものほど新鮮ですよ。
そのほか、真鯛の食べ方として
- 塩焼き(夏場の真鯛は脂がないためパサパサになり、冷めるとすぐ固くなりやすいので注意)
- 鯛の煮付け(甘辛いタレと鯛の旨味が余すことなく使われた1品!魚料理の定番ですね)
- 鯛めし(鯛の出汁が活かされ、簡単なのに旨い!あまったら、お茶漬けやおにぎりも)
- 鯛茶漬け(こちらは、醤油とゴマで味付けした鯛の刺身をご飯にのせ、出汁でいただきます!)
また、脂がのっていない真鯛であれば「カルパッチョ」もおすすめですよ!
オリーブオイルが脂を補うためくどくならず、クセのない鯛の身と相性抜群!
旨味のないお刺身よりおいしいですよ!
まとめ
今回は春が旬?といいわれる真鯛についてお伝えさせていただきました!
昔から、結婚式やお祝いの席に欠かせない魚といえば「鯛」。
鯛は日本人にとって馴染み深い魚だということを、あらためて知りました。
- 真鯛の本当の旬や、おいしく食べられる季節。
- 桜鯛の意味
- 秋の紅葉鯛も美味しいよ!
- そして真鯛が安く購入できる時期など。
高級魚というイメージがある鯛ですが、季節によっては手頃な価格でも購入できるので
ぜひ参考にしてみて下さい。
魚には旬の季節や時期があります。せっかくなら最高においしい時期に食べたいですよね!
それぞれの用途に合わせて、おいしい真鯛をたっぷり楽しんで下さい!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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